Food Biz WEB エフビー短信
No.0475
2025/05/27
JFの外食市場動向調査(2025年4月度)
<全体概況>
4月は、前月のような気温の寒暖差もなく比較的安定した天候のもと、春休みやお花見、大型連休などで人出が増え、また単月の訪日外客数が過去最高を更新し、インバウンド需要が引き続き好調、加えてメニュー価格の改定による客単価上昇が続いており、外食全体の売り上げは前年比106.0%となった。一方で、4月から値上げされる原材料品目も多く、外食企業の今後の経営の圧迫が懸念される。
<業態別概況>
■ファストフード業態
・FFSは、全体売り上げ104.4%となった。
・「洋風」は、各種値引きキャンペーンや期間限定商品、お得なランチメニューなどが好調で、売り上げ104.5%。「和風」は、前月の異物混入報道の影響で客数が大きく減少したが、客単価のカバーで、売り上げ100.5%。「麺類」は、春休みの家族需要とサイドメニューの好評、割安感のある商品への消費者の支持が続いており、売り上げ110.3%。「持ち帰り米飯/回転寿司」は、回転寿司の値上げで客数が伸び悩むも、客単価上昇により、売り上げ104.9%。「その他」は、「カレー」の値上げで客数減も、デリバリーが回復傾向で、全体の売り上げは104.1%となった。
■ファミリーレストラン業態
・FRは全体売り上げ108.4%となった。
•FRは、引き続き低価格業態の好調など、コスパ重視の消費が続く一方で、大型連休期間は高価格メニューも堅調と、消費の二極化傾向が強まっている。「洋風」は、複数のメニュー品目から商品を選択できるセットメニューが好調で、売り上げ107.5%。「和風」は、食べ放題業態の好調などもあり、売り上げ110.8%。「中華」は、引き続きお得意様対象の割引キャンペーンなどにより割安感を訴求、売り上げ114.3%となった。「焼き肉」は、客数の伸び悩みを客単価でカバーする傾向が続いているが、春休みを中心に客足の戻りが見られ、売り上げは102.5%となった。
■パブ・居酒屋業態
・飲酒業態は、寒暖差の大きかった前月と比べて気候が安定したことで客足が戻りはじめ、売り上げは103.7%と前年を上回った。
■ディナーレストラン業態
・花見シーズンと単月過去最高のインバウンドで、都心部を中心に需要が引き続き好調。また、お得感のある平日のランチメニューが引き続き家族連れなどに好評で、売り上げ107.7%となった。
■喫茶業態
・観光地など一部の立地では客数が伸びたが、全体の客数はおおむね振るわず、原材料価格の高騰に起因する価格改定が客単価上昇をもたらし、売り上げ111.2%となった。